クレームの女王
ピンポーン!


呼び鈴が鳴り
今度は落ち着いてドアを開ける麗華。


そこにはこの前麗華が怒鳴りつけたドライバーが
立っていた。


「この前はすいませんでした…これお届け物です。
ハンコお願いします」


目を伏せて小さな声で喋るドライバー。


気の小さそうなドライバーの
荷物を差し出す手が少し震えている。


そんなことに全く気が付かない麗華は
笑顔で荷物を受け取りハンコを押した。


「ありがとうございました……」


そう言うなりドアを閉めてドライバーは
急いで走り去っていった。


リビングの机の上に荷物の段ボールを置く麗華。
たかが財布なのに段ボールが異様に大きい。


本当に財布なのかと荷札を見てみるが
確かに中身は財布だと書いてある。

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