クレームの女王
しかしすぐ目つきが鋭く変わり
麗華を見つめる旦那。

そんな旦那の視線を受けて
たじろぐ麗華。


旦那は祐樹を膝から降ろして


一歩。
また一歩と麗華の方に近づいてくる。


殴られるのか?
また怒鳴られるんだろうか?


恐怖に彩られた麗華の顔。


やがて麗華の前に立った旦那は
ニヤリと笑い麗華に言った。


「儲け話は独り占めにするなよ。
クレームを言うときはすぐに俺を呼べ。


そうすりゃ10万なんてはした金じゃなくて
その十倍取ってきてやるからよ。

わかったか?」


クレームに参加させろ
儲け話に一枚かませろという


旦那の欲に支配された顔に
麗華は心底恐怖を覚えた。

旦那はそう言ってまたにやにやと笑い始める。
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