クレームの女王
私は人を殺したのか?
旦那を殺してしまったんだろうか?


そう考えると心底恐ろしくなってきた。


充電の少なくなったスマホを床に落とす麗華。


カランと音を立ててスマホは床に転がった。
赤いスマホカバーにひびが入っていく。


でも自業自得。


麗華は恐ろしさを振り払うように
そう考える。


あいつが悪い。横暴を尽くすから
天罰が当たった。


当然の報いを受けたまでのこと。


私は悪くない。当然だ。
だって私は正義の味方なんだから。


麗華は突然笑い出した。
薄暗い病院の中で

麗華の笑い声が響き渡る。





< 94 / 206 >

この作品をシェア

pagetop