クレームの女王
その狂気に満ちた笑い声は
その場所に居合わせた人すべてを悲しくさせた。

取り乱した麗華に看護師たちが
優しく寄り添っている。



その時この騒ぎで目を覚ました祐樹が
ゆっくりと麗華のもとに歩いてきた。


麗華はその姿を見つけると走りよって
祐樹を抱きしめる。


「祐樹!祐樹!パパが…パパが…死んじゃった」


麗華はそう言って泣きじゃくる。


でも祐樹はその意味を理解できないようだ。
まだ小さく幼い祐樹は首をひねって


麗華にこういった。


「パパ…しんだ?なに?よいことなの?ママ?」
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