クレームの女王
「よいことなの?」

そう何度も繰り返す祐樹。


この状況は小さい子にはわからないのだろう。
良いことなのと繰り返す祐樹を見て


麗華はさらに恐ろしくなっていく。


考えてみれば、このことは小さなことから始まった。
スーパーで受け取った二万円。


すべてはそこから始まったような気がする。


でも、あの状況で二万円を返す人がいるんだろうか?
いるわけがない。

十人いれば十人とも
あの状況ではお金をもらって帰るだろう。


当り前だ。

しかしそのことから
次々と麗華の周りで事件が起こり


それが連鎖して旦那が死んだ。


小さい積み重ねのコンボが
麗華を今の状況に追い込んだのだ。

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