優*雪
さっきまで、真剣に話していた影朗と雪が、こっち向いて何か話している

雪がすげぇ苦笑いしている


面を持ち両手を頭に乗せたまま話をする


面をかぶり白髪を振り回す

落ちないか確認しているのか?


二人がこちらにくる


「ここ、二人しかいないので
お力お借ります!」

影朗が言う

「お前らだけか?」

「いえ、下の者が二人です」

「俺たちは、動かないので」

「そういうことなのでお願いします」

「わかった」


雪が急に後ろを向く



「……動き出したか」

「そうみたいですね」


忍だからか?神咲だからか?
敵が動き出したと、ここから俺たちには
わからない

「容保の所へいく
敵だけでなく味方の動きも気をつけろ!
頭を休めるな!指示を早くだせ!」

「承知!」


「雪影様は、よほどあなた方を頼りにしているのですね」

「ん?」

「さっきまで、ずっとここにいるって言ってたのに、新選組がここに加わったから
安心して離れたんです
下の二人はあまり実戦経験がないので」

「へぇ。そりゃ大役だな」


永倉がのん気に答える


雪がここに指揮を置いて、下の者に経験を積ませるってことは、ここに敵が確実にくる

油断禁物だな!








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