恋愛戦争



ちょっとだけど怒る態度なのに、目の前にりんごジュースがでてくるギャップが可愛い。


ふたつのグラスが並ぶ様子も心地良い。



「ね、ご飯食べてきた?」

「いや、俺寝起き5分でここにきた」



言わなきゃよかった。なんだこいつって目で見てくる。



「なんか……食べる?」

「晶作ってくれるの?」

「簡単でいいなら」



そう言って冷蔵庫を開ける彼女を目で追いつつ、彼女が準備中だということを考慮する。



「晶、俺作るよ」

「………料理できるの?」

「一様は」

「………」

「晶まだ支度できてないじゃん、俺が来たせいで」

「よかった、ちゃんとその自覚はあったんだ」

「常識人だぞ俺は」



ふわっと笑った彼女の左頬のえくぼが死ぬほど可愛い。

じゃあ、とキッチンから卵片手に出て来たと思うと、それを座り込む俺の手のひらに乗せる。



「お願いします、コックさん」

「それやばいね」



三つ星レストランに就職する勢いで頑張れるわ。


入れ替わりにキッチンに立ち再び開ける冷蔵庫の中には、色々と食材が入っている。


そこから適当に朝のメニューになりそうなものを取り出し、シンクに並べると色とりどりの野菜も並ぶ。



「晶は何の野菜がだめなの?」

「野菜全部」

「じゃあふんだんに使った朝食にするわ」



りんごジュースをちびちび飲みながら鋭い視線が送られるが、無視。


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