恋の定義──そして今日も、君を想う──
「シンちゃん…あまりデカイ声で言うなよ…。」

ラブソングと言われて、ユウは無性に恥ずかしくなる。

「まぁ…。あの歌が一番良かったとは言ってくれたけど…。優しくて温かくて好きだって。」

「へぇ…。ユウの気持ち、ちゃんと伝わってんじゃん。」

「それはどうかな…。オレが作ったなんて言ってないし。楽曲として気に入ってくれただけだと思うよ。」

「そうなの?言えばいいのに…。オレが君を想って作った歌だよー、って。」

「……言わないよ…。」

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