風に恋したキミと
嬉しい。
桐島がそんな風に思っててくれてたなんて。
きっと自分の種目のこと書くんだろうなって思ってたのに
わたしと駅伝で全国に行くことを考えててくれたんだ。
思わず桐島が隣にいるのにニヤけてしまいそうだ。
でもそんな顔絶対見たら引かれるに決まってる。
わたしは横を向いて我慢しながら、桐島に「書けた?」と聞いた。
「あぁ」
「見せてっ!!」
「小川が見せたらな」
と言って桐島は自分の書いた短冊を背中に隠した。