【実話】終わらないトンネル


出来ることならば
私は他の人たちみたいに普通の道を普通に歩んで
普通な日常を過ごし普通の社会人になりたかった

私の持病は1000人に1人が
発症すると今では言われている
「気の病」だとか数も多いからだとか
思われ理解はまだまだ少ない

しかし、同じ病名を告げられても一人一人全く違う
これだけは勘違いしないで欲しい
それが一番精神病患者には辛い
症状も度合いも対処も頻度さえ
いつ苦しくなるかどれも本人にとっても
病院の先生にも未知なのだ

例えば統合失調症だから症状はこれとこれだとかはない
その人の情緒不安定具合、ストレスの度合い
何がどうストレスになっているのかなど
タイプも拒絶対象のものも違うからだ。

私は軽度のうつ病だ
うつ病と言えば暗く引きこもっている
そう思われがちだが私はアウトドア
同じうつ病の友達もアウトドア派だ

まだまだ理解されない病気だから
生きづらいことはさまざま
だから、私はどんな病気よりも
精神病が苦しいと認識している

そして精神病には完治はないのだ。

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