あきらめない ~ 青空の下のマウンド ~

正裕はそう言うと俺の背中を ポンッ と押した


そしてもう一度


「行って来い!」


と言った


「・・・」


「啓?」


「わーったよ!!いくよ!」


俺はそう言ってカバンに荷物を詰め、正裕からバットをとった


そして、一言


「ありがとな…」


と言ってから、病院へと走った


病室の前につき、コンコンと2回ノックをすると、「どうぞー」と言う声が聞こえた


ドアを開ければ、史花は俺を見るなり


「あ、啓!」


と言って、椅子に座るように指示をした


椅子に座れば、そこには包帯をしている以外はいつも通りの史花がいた


「来るのが遅い!」


「文句言うな!」


「・・・だって、寂しかったんだもん。おばさんはきたのに、啓だけ来ないからさ…」


史花はそう言って、少しいじけたような顔をした


胸がキュンッと高鳴る


きっと、こんな史花は永岡も知らない

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