あきらめない ~ 青空の下のマウンド ~

そのあとは、逃げるようにその場から立ち去った


家についてからは、すぐに自分の部屋に入り、ベットに突っ伏して目を閉じる


思い出したくもないのに、目にはまだ鮮明にあの光景が映し出されている


辛い


苦しい



どうやったら、ここから抜けられるんだ…



ーーーーーーー


次の日


正裕を誘って一緒にあの河原の場所で練習をしていると、突然正裕に バシッ と蹴られた


「いってー…
なにすんだよ!」


「なんかうざいんだよお前」


「は?!」


「さっきからボーッとしやがって。
こっちの気が抜けてくるわ」


「・・・」


「・・・昨日、なんかあったんだろ?」


そう言われてびっくりした顔をすると


「わかんねーわけねーだろ」


と返される


「ははっ……
ほんっと鋭いな、お前」


「いいから話せよ。隠しごとされてんの嫌いなんだよ」


正裕はそう言って座り、自分の隣を指して「座れ!!」と言った


俺はそこに座り、少し戸惑いながらも昨日のことを話した


「・・・永岡が来てから、俺は自分の弱いところばっか見つけてる。
最低なことばっか考えて、史花を傷つけて。
もう、何が何だかよくわかんねーんだ…」


「ふーん」


「・・・ふーんだけ?」


「俺恋とかしたことねーし、アドバイスなんかできるわけねーだろ」


正裕はそう言って立ち上がり、ズボンについた土をはらった


「じゃあなんで話させたんだよ!」

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