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第一章:バイトの悪夢



あれから1年。


消えろと言われた意味も理由もわからず、この街に越してきた。

街でも、彼に会ったあの場所とは反対側だから、もう会うことはないだろう。

この街だって全国内の中でも広い方だし。



反抗とか、そういう意味で越してきたわけではなく、学校から近い所で一人暮らしをする為だ。

あの家に、もう私の居場所はない。



「ルナ!おーはよ!」


「あ、おはよ」


肩を叩いてきた彼女に挨拶を返す。



「今日は遊べる?」


「あ、ごめん…。今日はバイトの面接なの」


そう言うと、彼女はふーんと興味なさ気に爪をいじり出す。

彼女、津高早紀(つだかさき)は高1からクラスが一緒で、孤立してる者同士で仲良く…している。






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