今はまだ、このままで。
「二人だけで何してるの?ズルイ!!」
階段の一番上で仁王立ちの梨乃。
この時ばかりは不可抗力で、二人にはバッチリスカートの中が見えてしまったのだけれど。
「「短パン穿いてやがる…」」
ボソッと呟いた言葉は見事なまでにシンクロしていて、思わずさっきまでの言い合いも忘れて、顔を見合わせて笑ってしまった。
「なぁに?ズルイよ!何笑ってんの?」
梨乃がダダダッと階段を下りてきて、涼二と准一の一段上で立ち止まった。
それでも二人を見上げる形になって、よっと、とか言いながらもう一段上に上がって。
ようやく同じくらいの位置で顔を見た梨乃が、あたしも混ぜてよーと頬を膨らませた。