大切なものはつくらないって言っていたくせに
「今度はフェルの事教えてよ。 ジーンから聞いたけど、三つ星レストランのサブチーフやってるって。すごいじゃん。」
「まあね、毎日大変だよ。責任重くて。あのビストロでやってた時の方が気楽だった。」
グイッと赤ワインを飲み干すフェルの姿を見て、最初の印象を口に出した。
「雰囲気、めちゃくちゃ変わったよな。なんだか中性的だったところがなくなって、男らしくなった。」
「意外と料理界は男社会だからね。 あ、あと、もう僕はゲイを辞めたから。」
サラッと言うフェルに驚かされて俺は眼を見開く。
「そりゃ、またなんで?」
フェルは、フンっと鼻で笑って、
「祐樹みたいな女にだらしなくてサイテーな男が多いから。」
俺は苦笑して
「そりゃ悪かったな。」
「まあね、毎日大変だよ。責任重くて。あのビストロでやってた時の方が気楽だった。」
グイッと赤ワインを飲み干すフェルの姿を見て、最初の印象を口に出した。
「雰囲気、めちゃくちゃ変わったよな。なんだか中性的だったところがなくなって、男らしくなった。」
「意外と料理界は男社会だからね。 あ、あと、もう僕はゲイを辞めたから。」
サラッと言うフェルに驚かされて俺は眼を見開く。
「そりゃ、またなんで?」
フェルは、フンっと鼻で笑って、
「祐樹みたいな女にだらしなくてサイテーな男が多いから。」
俺は苦笑して
「そりゃ悪かったな。」