彼女が男で彼氏が私で【完】



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「そこまで」



担当の教師の合図でシャーペンを置いた


「今日のこのテストで考査は終わりです

明日はテスト休みなので、頭も体も休めて下さい」



先生はそう言って、教室を出て行った



みんな次々と立ち上がって、仲のいい人と遊びに行ったり
など、口々に何処に行くか話している



「ゴメンね飛翔
彼氏と今日はデートなんだ!
じゃ、先に帰るね、バイバイ」


紗南は教室を出て行った




「つーばーさっ!
一緒に帰ろ!」


グイッと私を引き寄せる出雲




「はいはいっ…
帰りますか」


「なに?飛翔、あたしと帰るのが嫌なわけ?」


「別にそんなことないよ?」


「ウソっ!今嫌そうな顔した」


「ウソじゃない、私は出雲しかないからね」



『きゃー』



周りから歓声が上がった







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