新撰組は、私を変えた
〜沖田side〜

さっきから歩いてるのに真っ暗だよ…


沖「いつになったら出れるのさ!」


叫んでも返してくれるものは誰もいない…。


一人ぼっちになったの…?


そう思った瞬間眩しい光が僕を照らした。

「…」


誰か、僕を呼んでる…?


「…ん!」


誰…?


「…さん!」


2人いるの…?


「「兄さん!!!」」


(パチッ)


沖「に、に、兄さん?」


千「杏里!兄さん目覚めたよ!」


杏「千里兄さんうるさい。総司兄さん起きたばっかり」


千「杏里だってさっきまで叫んでたくせに…」


杏「あまりにも総司兄さんが起きなかったからよ」


声を上げて話してるのは緋夜兄妹…。


待って待って。


総「兄さんって?千里くんの事じゃないの?」


千「総司兄さんの事だよ?もちろん、杏里の兄でもあるけど」


杏「蜜姉さんが何も話してないみたいなんですが、僕らは紛れもない兄妹です。総司兄さん」


総「へ、へぇ…。」


驚くしかほかならない。敵だと思っていたのに兄妹なんて言われたらびっくりするだろ!?


杏「時雨さんには、ちゃんとお礼言ってくださいね。時雨さんが総司兄さんを助けてくれたんですから」


総「分かった!じゃ、ここから出ようか」


僕は、2人の手を引いて部屋を出た


〜沖田side〜
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