あなたの優しさが…
着いたのはいかにも高そうなお寿司屋さん。


車を降りると、また彼は私の腰に手を回してくる。


少し安心がした。


お店に入ると女将と思われる女性が
『お待ちしておりました。さぁどうぞ』

女性が私の方を見るなり優しく微笑み
『初めてですね。女性と一緒だなんて…』と微笑みながら彼に言うと


彼は少し眉をひそめ
『女将』と強めに言った。


あらあら…と女性はクスクス笑いながら
個室へ通してくれた。
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