あなたの優しさが…

準備をして、大東さんにお願いして和菓子屋さんへ寄ってもらった。


雅樹はそんなもの必要ないというけど、
それじゃ、だめなの。



雅樹も大東さんも顔が暗い。


重たい空気が流れる。



その中で、私は最中を食べていた。


美味しそうだったから、自分用に買ってしまった。


最中を食べていると、

雅樹と大東さんが笑い始めた。


え?何が起きた?と思い

最中を食べながら、雅樹を見ると


『くっ…これから戦場にいくのに…
最中食う女って…くくっ…つえーな』

お腹を抱えながら笑ってる。


大東さんも

『若、頼もしい方ですね』

そう言い、大東さんも大笑い。



もう…なんなの。

もしかしたら、雅樹とこれが最後になるかもしれないのに…

何かしてないと、泣いちゃうから。
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