初めてを君と。
結局、電車の中では何も話さないまま、花火大会の会場近くの駅に着いた。
まだまだ時間は早いものの人がたくさん歩いている。
流れにそって歩いていると、プリクラを見つけた。

撮りたいけど、嫌がられるかな…

でも、こんなチャンスはもう来ないかもしれないし、今しかない!!!!!

私は思いきって晴輝くんをさそった。

「ね、晴輝くん、よかったらプリクラ撮ってもいいかな?」

「あ、うん?いいよ。」

少し目が合ったけど、すぐに逸らされてしまった。晴輝くんの視線の先にはプリクラ

「いこ?」

私は晴輝くんの服の袖をひっぱった。

出来上がったプリクラを見たら、
晴輝くんの顔は固いし、表情は全部同じ。
私も緊張してたからか、笑いかたがぎこちない。
それでもたった一枚のプリクラが私にとっては宝物になった。

「ありがとう。無理に付き合わせちゃってごめんね?晴輝くん、半分いる?」

「え?あ、あぁいる。」

晴輝くんは私が手渡したプリクラを長財布に入れた。
< 118 / 152 >

この作品をシェア

pagetop