年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
――もうそんなガキくさい恋愛感情で動くのは危険よ。
触れた唇は離さないまま、彼の手が服の中に忍び込む。
吐息の熱さとは正反対の、冷たい手だった。その冷たさがさらに私の熱を奪う。
――好きだなんて勢いで言っているだけだ。将来なんて考えてない。
知ってるよ、そんなこと。将来まで求めようなんて思ってない。今一緒にいたいと思ったから、彼を選ぶ。
そうでしょう?
自分で自分に問いかけて、そのまま彼を受け入れてもいいと思ったはずなのに、その冷たい手の温度を感じた時、体が勝手に彼の手から逃れようと動いていた。
――これから先、その子の気が変わらない保証はどこにもないのよ?
――私もお父さんも、そろそろ安心させて欲しいのよ。
――じゃあ結婚するか、俺たち。
――その子を選べば、あと数年は結婚はない。あんた待てるの? ずっと気を惹いておける?
いろんな声が瞬時に頭の中を渦巻いて、咄嗟に起き上がろうと身をよじった。その体を彼の手がぐいっと押し返す。
その途端、イヤ、という気持ちが膨れ上がった。
これ以上先に進むのは嫌、今は嫌。……怖い。