年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~

「目撃者は口を揃えて、若かった、って言うんですよね、相手の子。もしかして学生ですか?」

「違う、もうちゃんと働いてる」

「いくつ?」

「二十二……」

「あー、じゃあ八歳差かあ。怯む気持ちもわかるなあ」


私が何を話すまでもなく、明日香ちゃんは的確に現状を把握していく。
常々思ってはいたけれど、理解力が高い。高すぎる。

「条件的に木下さんを超える、っていうのはなかなか難しいですもんねえ。
その年下くんの、どこがいいんですか? やっぱり体?」

「そういう関係じゃないのでっ」

「ですよねー、冗談です、先輩がそういう基準で男を選んだりしないっていうのはわかってます。
……じゃあ、なにに惹かれたんですか?」

会話のペースはすっかり明日香ちゃんに握られて、私は聞かれるがままだ。この調子でいろんな人から話を聞き出しているんだろうか。

「なにに、って」

「顔?」

「も、あるけど……」

大輔くんの何に一番惹かれたのか。
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