年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~

「せめて、ばっさりショートじゃなくて少しずつ切りませんか? セミロングくらいからゆっくり変化させたいというか……」

「どうせきみは切れないんでしょ? じゃあ関係ないじゃん」

「そう言われちゃったら終わりなんですけど」

くうん、と鳴き声が聞こえてきそうだと思った。あんまりいじめちゃかわいそうだ。
なんだか愉快な気持ちになって、私は言った。


「じゃあ、切れるようになったらきみが切ってよ」


「……いいんですか?」

いいよ、と頷くと、やたら嬉しそうに笑う。
ワン、と言わせてみたい衝動に駆られて、想像して一人でにやけてしまった。 

< 26 / 462 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop