年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
「せめて、ばっさりショートじゃなくて少しずつ切りませんか? セミロングくらいからゆっくり変化させたいというか……」
「どうせきみは切れないんでしょ? じゃあ関係ないじゃん」
「そう言われちゃったら終わりなんですけど」
くうん、と鳴き声が聞こえてきそうだと思った。あんまりいじめちゃかわいそうだ。
なんだか愉快な気持ちになって、私は言った。
「じゃあ、切れるようになったらきみが切ってよ」
「……いいんですか?」
いいよ、と頷くと、やたら嬉しそうに笑う。
ワン、と言わせてみたい衝動に駆られて、想像して一人でにやけてしまった。