年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
………

……

…ん……?

ザー、とどこからか水音がする。シャワー? 祥裄?

泊まりに来てたっけ、とぼんやり思いながらゆっくりまぶたを開けると、途端に恐ろしいくらいの頭痛が襲ってきた。
ガンガンする、なんてかわいいもんじゃない、工事現場で使うドリルで耳から穴を開けられているような、そんな感覚。

――イッタあ……。

こんな二日酔いいつぶりだろう。いい年になってお酒の飲み方を覚えてからは、こんなに酷くなるまで飲んだりしなかったのに。
ふらつく頭を押さえながら、なんとか起き上がる。
うわ、気持ちワル、お水が欲しい……。

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