年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
「わ、無理しないで、寝てていいから」
「いえ、大丈夫です。すみません、もうほんと、平気ですから」
慌てたように肩に置かれた手をなるべくそっと押しやると、その人はおとなしく手を離して、膝を地面についていた状態から立ち上がった。
少し屈んで俺の顔と目線を合わせて、観察するようにじっと覗き込んでから、にこっと笑った。
「うん、顔色、少し良くなったみたい」
その笑顔に、思わず見とれた。
なんて優しい笑い方をするんだろう。
その人はすぐ横にあった自販機でお茶を二本買って、一本を俺に差し出してから、俺の隣に座って自分の缶を開けた。ごくごくと、美味しそうに喉を鳴らして飲む。
俺もありがたくいただいて口を付けた。冷たいお茶が体に染み渡って、気持ち悪さが薄れていく。