年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
話し終わってお茶を一気に流し込んでいると、その人は優しい声で、言った。
「辛かったね。……何やってもうまくいかない時ってどうしてもあるけど、きみはちゃんと逃げないで頑張ってるんだね」
「……でももう、逃げたくて仕方ないんです」
「それでもギリギリで踏みとどまってるじゃん。それでいいんだよ。それができない人だっていっぱいいるんだから」
こんなに情けない自分を肯定してもらえて、また泣きそうになる。
俯いて耐える俺に気付かないフリをしてくれたその人は、前を向いたまま話し続ける。
「私もねえ、仕事をし始めた頃は怒られてばっかりで。また悔しいことに、先輩がいうことが全部その通りでさ。
私はダメだ、って何回も思ったんだけど、それでもその先輩はずっと見捨てずに叱ってくれた。辞めたくなるのを必死で我慢して、意地みたいなものでずっとがむしゃらに頑張ってたら、いつの間にか私が先輩の立場になるまで続いてた」
強い人なんだろうな、と思った。芯の強さが、外見や言葉から滲み出ているような気がする。
「辛かったね。……何やってもうまくいかない時ってどうしてもあるけど、きみはちゃんと逃げないで頑張ってるんだね」
「……でももう、逃げたくて仕方ないんです」
「それでもギリギリで踏みとどまってるじゃん。それでいいんだよ。それができない人だっていっぱいいるんだから」
こんなに情けない自分を肯定してもらえて、また泣きそうになる。
俯いて耐える俺に気付かないフリをしてくれたその人は、前を向いたまま話し続ける。
「私もねえ、仕事をし始めた頃は怒られてばっかりで。また悔しいことに、先輩がいうことが全部その通りでさ。
私はダメだ、って何回も思ったんだけど、それでもその先輩はずっと見捨てずに叱ってくれた。辞めたくなるのを必死で我慢して、意地みたいなものでずっとがむしゃらに頑張ってたら、いつの間にか私が先輩の立場になるまで続いてた」
強い人なんだろうな、と思った。芯の強さが、外見や言葉から滲み出ているような気がする。