年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
「その日偶然助けたら、図々しくシャンプーさせられて、多分セックスして、朝になったら何も言わずに帰っていった八歳年上の女って、客観的に見てどう思う?」

「一回きりね。お客さんで来て金を落としてくれたらラッキー、くらいじゃない?」

「だよ、ね」


瑞香の手から取り返したグラスに残っていたお酒を飲み干した。

うん、多分あれ、夢でも見てたんだ。


「忘れます。私は現実を生きます」

「そのほうがいい気がするわ。美容師なんてあんまりいいイメージないし。指名取るために平気で連絡先教えるって言うじゃない?」

瑞香が私を慰めるように、肩にぽん、と手を置いた。

「そのわんこ属性の子のことも、祥裄くんのことも、一回忘れなさい。ね?」
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