年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
セットに使う道具なんかをのんびり準備していると、約束していた時間より早く、また店の玄関が開いた。
今度は半分だけ開いて、沙羽さんが顔だけを突き出している。
俺とタケさんが気付いて近寄ると、沙羽さんは少しおどけたように、じゃーん、と言って、扉を全開にした。
現れた浴衣姿に、一瞬にして目を奪われる。
レトロな雰囲気に大人の艶っぽさを漂わせるその紺色の浴衣は、沙羽さんに素晴らしく似合っていた。
きれいです、と思わず呟いていて、沙羽さんが少し照れたように笑う。
沙羽さんが横を向いて、早く早く、と手招きすると、同じく浴衣姿の綾川さんも顔を出す。こちらは生成りの風合いの白に近いクリーム色に、青と紫の金魚が泳いでいる涼しげなデザインの浴衣で、綾川さんの優しい雰囲気にピッタリだった。
卒業式の袴の時も思ったけど、綾川さんは和服が似合う。おしとやかな大和撫子、をそのまま体現しているみたいだ。
「どうですか?」
軽く袖をあげて、タケさんを見あげた。
「ん。似合う」
柔らかく目を細めてタケさんが言った。綾川さんが嬉しそうにはにかんだその笑顔に、なんだかどきっとしてしまう。
今度は半分だけ開いて、沙羽さんが顔だけを突き出している。
俺とタケさんが気付いて近寄ると、沙羽さんは少しおどけたように、じゃーん、と言って、扉を全開にした。
現れた浴衣姿に、一瞬にして目を奪われる。
レトロな雰囲気に大人の艶っぽさを漂わせるその紺色の浴衣は、沙羽さんに素晴らしく似合っていた。
きれいです、と思わず呟いていて、沙羽さんが少し照れたように笑う。
沙羽さんが横を向いて、早く早く、と手招きすると、同じく浴衣姿の綾川さんも顔を出す。こちらは生成りの風合いの白に近いクリーム色に、青と紫の金魚が泳いでいる涼しげなデザインの浴衣で、綾川さんの優しい雰囲気にピッタリだった。
卒業式の袴の時も思ったけど、綾川さんは和服が似合う。おしとやかな大和撫子、をそのまま体現しているみたいだ。
「どうですか?」
軽く袖をあげて、タケさんを見あげた。
「ん。似合う」
柔らかく目を細めてタケさんが言った。綾川さんが嬉しそうにはにかんだその笑顔に、なんだかどきっとしてしまう。