年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~

 
大胆に前髪を横から分けてアシンメトリーにして、ツヤのある面が出るように。後ろは襟足をゆるく巻いて、ねじって止めてを繰り返して、すっきりとうなじが出るようにしてあった。

「粋な艶っぽさ、っていうのを意識してみました。やっぱり俺の中の沙羽さんは、大人の女、って感じなので」

肩にかけたタオルを外して、大輔くんが少し緊張気味に私の反応を窺った。

「……いかがですか?」

横から顔を覗き込んでいた大輔くんに、ばっちり、と笑いかける。

「この浴衣を選んだ時のイメージそのままだよ。さすがだね」

私の言葉に、大輔くんもほっとしたように笑った。

大人の色気、が私にあるのかどうかはわからないけど、艶っぽい感じはしっかり出ている。これが大輔くんの中の私のイメージかあ、と思うと、私も捨てたもんじゃないなと思う。
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