年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
それにしても平日なのに、なんでこんなに人が多いんだか。

気晴らしにぱあっと買い物でもしよう、と思って街まで出てきたのに、目につくのはカップルばっかりで、余計寂しい気持ちになる。これじゃあ気晴らしになんかならない。このあとお気に入りのカフェに寄ろうかな、と思っていたけど、やっぱりそこも混んでいるだろうか。

ぼんやりとウインドーを眺めながら、また楽しそうなカップルとすれ違った。

……だめだ、この季節の街中は精神衛生上良くない。

もう帰ろう、と進路を変更して、交差点に立つ。
信号待ちをしている間に、なんとなく道路の向こうで同じように信号を見上げている人たちに目をやった。その中でふと、信号ではなくまっすぐに私を見ている人影に目が止まる。

あれ、もしかして……。

< 45 / 462 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop