年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
信号が変わった。その人影が猛然と私に向かって走ってきて、私は反射的に身を翻した。

歩いてきた道を逆に辿って、大通りを外れて入り組んだ裏道へと足を向ける。こんなところに用なんてあるはずないのに、後ろから、すごい勢いで追いかけてくる気配を感じる。


なんで追いかけてくるのっ?


「ちょ、待ってください、なんで逃げるんですかっ!?」

「追いかけてくるからでしょ、なんなのよっ……」


本気で走ったけどヒールを履いていた私が、長い足でスニーカーで追いかけてくる彼に勝てるわけがなくて、角を曲がったところであっさりと捕まった。
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