年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
「あの時に話はされたんだけど、今まで保留にしてあったんだ。……でも今日決めた。俺は東京に戻る」

「じゃあノーブルは誰が……」

「だからお前に託すって言ってんの」

笑いながら言われた言葉に、簡単にはいそうですかなんて頷けない。

たった二人のタケさんの指名客でさえ、あんなに担当するのが怖かったのに、一年後には全部俺がやることになるのか?
そんなの無理だ、絶対にお客さんは離れるし、ノーブルだって潰れる。

「無理です、そんなの。俺にはできません」

「無理じゃないよ。お前なら大丈夫」

「大丈夫じゃないです、何を根拠にそんな……」

あの店ができたのだって、もともとはタケさんありきの話だったじゃないか。こんな地方であの強気の値段設定で繁盛しているのは、タケさんの腕があってこそなのに……。
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