年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
「あの、今、お時間大丈夫ですか?」

あんなに必死で追いかけてきたくせに、こちらの都合を気にするなんて、ちぐはぐな律儀さだなと思う。
ようやく私も息切れが落ち着いて、体を起こして彼を見上げた。


「何の用?」


突き放すような私の言い方に一瞬怯んだ様子を見せたものの、腕を掴む手は離さない。それどころか少し力を込めてきて、非難するようにその手に目をやると、はっとしたように手を離した。

「すみません、痛かったですか?」

「全然大丈夫だけど。用件は何?」
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