すべてはあなたから教わりました。
そんな風に考えたんだ。
私も、なんて言えないのが悔しいな。



「焦らなくてもいいよ。どうせ、俺のこと好きって言えないだろ。」



図星…。



正直、まだ桜田のことが気になるよ。
でも、きっと優くんのこと好きになるもん。



「そういえば、俺のこと。呼び捨てで呼ぶ約束だっけ。」



げっ。
何で覚えてんのよ。
忘れてくれたと思ったのにー。


「いっ、言えばいいんでしょ!」
「言わなかったら…美雪からキスな。」


なっ、何故ーー!!


「無理無理!!言うよ。」


優くんは私をじーっと見てきた。優くんは口が男っぽいと思ったけど、見た目は可愛くて犬みたいに見えた。


「優…」


「もう一回言って。」


は?
今言ったじゃん。
意地悪。

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