すべてはあなたから教わりました。
「優っ!」


私がそう言うと、
優くんは、私をふわっと抱き寄せた。


「美雪。」
優くんの爽やかな匂いがする。
私が匂いがきつい香水が嫌いなことを知っているから、
落ち着く。



私の家に着いて、優くんは寂しい顔をして、
「また明日。」
と言って帰って行った。


中学の時、ずっと一緒にいてたはずなのに、隣にいて手を繋ぐとこんなにドキドキするんだ。
それをはじめて知った。


「ただいまー。」
「おかえりなさい。もう、晩ご飯用意出来てるから食べなさい。」
「はーい。」


うちのお母さんは料理が得意で、いつも美味しいご飯を作ってくれる。
お父さんはその料理でとりこになったとか。


私は全然料理は作らないけど。


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