あなたの一番大切な人(1)
 グラスが空になったので、残りのウィスキーを注ぎながら隣国フォルガスを陥落させることを考えた。

 フォルガスは工業化が進み、医学や工学、農学、薬学すべての面で他国を圧巻していた。
  
 逆にアオディが持つ豊かな自然を虎視眈々と狙ってさえもいる。
  
 考え方が国王と似て、何事にも貪欲な国である。


 フォルガスは国王制ではなく、民主国家であった。
  
 7つの州にわけられ、各々の地域で統治されており、民衆の意見ですべてが決まる議会を持っていた。
  
 つまり、多種多様な考え方が採用されるため、自国で発展できることは強化し、不足するものは他国から奪えばよいという考え方であった。
  
そのため、アオディとフォルガスは幾度と剣を交わらせてきた歴史があった。
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