あなたの一番大切な人(1)
そんな部下の様子を見ながら、彼は腰に下げた剣を抜いた。
昨晩独房に入れられた際に、隊長に取り上げられたが先ほど釈放と同時に看守から返してもらったのだ。
「おまえ、見てみろよ、この刃。」
国王からの言葉に、隊長は胸の前で手を軽く突き、恭しく彼の剣を手に取って、剣の刃を見て愕然とした。
彼の剣は、他のものとは異なり、その淵に特殊な金属(今ではセラミックと呼ばれるが)がつけられていた。
、毎日研磨することで鋭い切れ味を持ち、一振りで相手を絶命させるほどの威力を持っていた。
彼は毎日丁寧に刃を磨き、常にその切れ味を最高のものにするように心がけていた。
しかし、今隊長の手の中にある剣の金属部分はほとんど剥がれ落ち、主軸であった銅がむき出しになっていた。
それどころか、その銅の部分でさえもところどころ刃こぼれが確認された。
「これって、まさか…」
彼は乱暴に剣をひったくると丁寧に鞘に戻した。
-たかだが数回刃を交えたからといって、あれほど傷だらけになるもんなんか…?-
隊長は、彼の剣が特殊なものであることを考慮しても、剣の現状に納得がいかなかった。
-だから、さっき剣を受け取った時…-
振り返って考えると、看守から剣を受け取った際、彼の目が一瞬細くなった気がしたのだ。
-あの女、ただものじゃねえな-
現在独房で、麻薬に関する調書を受けている彼女を思い出しながら、隊長は城まで国王を護衛した。
昨晩独房に入れられた際に、隊長に取り上げられたが先ほど釈放と同時に看守から返してもらったのだ。
「おまえ、見てみろよ、この刃。」
国王からの言葉に、隊長は胸の前で手を軽く突き、恭しく彼の剣を手に取って、剣の刃を見て愕然とした。
彼の剣は、他のものとは異なり、その淵に特殊な金属(今ではセラミックと呼ばれるが)がつけられていた。
、毎日研磨することで鋭い切れ味を持ち、一振りで相手を絶命させるほどの威力を持っていた。
彼は毎日丁寧に刃を磨き、常にその切れ味を最高のものにするように心がけていた。
しかし、今隊長の手の中にある剣の金属部分はほとんど剥がれ落ち、主軸であった銅がむき出しになっていた。
それどころか、その銅の部分でさえもところどころ刃こぼれが確認された。
「これって、まさか…」
彼は乱暴に剣をひったくると丁寧に鞘に戻した。
-たかだが数回刃を交えたからといって、あれほど傷だらけになるもんなんか…?-
隊長は、彼の剣が特殊なものであることを考慮しても、剣の現状に納得がいかなかった。
-だから、さっき剣を受け取った時…-
振り返って考えると、看守から剣を受け取った際、彼の目が一瞬細くなった気がしたのだ。
-あの女、ただものじゃねえな-
現在独房で、麻薬に関する調書を受けている彼女を思い出しながら、隊長は城まで国王を護衛した。