続・元殺し屋と、殺し屋







紅羽に代わり、澪鵺がきちんと説明してくれた。



片付けをしていた時。

さっさと済ませた2人がいなくなってしまった。

4人で校内を探し回ったが、見つからないと言う。





「僕らも一緒に探そうか?」

「そうしましょう氷くん。
ちっちゃんとキョウくんが心配だものね!」




校内からは出ていないと思うけど。

一応防犯カメラにハッキングしてみるか?

…あ、でもここのセキュリティって危険なんだよね。

かなり監視が厳しいから、バレるかもしれない。

ハッキングはせず、探すか。





「あ、いえお2人さんは探さなくて良いです」



アッサリ紅羽に拒否された。




「だって、文化祭デート中でしょ?
邪魔しちゃ悪いですし」

「えっ、でも……」

「気にしないでください陽詩さん。
必ず2人は戻ってくると思うので!
ただ、もし会ったら私たちに連絡するよう伝えてください」




それだけ言うと、紅羽は涙を拭いて、再び校内を探し始めた。






< 286 / 308 >

この作品をシェア

pagetop