シオンズアイズ
「アイーダ!」

射られた矢の傷は、ゆっくりと閉じた。

「アイーダ、アイーダ!!」

傷は全て塞がったが、アイーダが意識を取り戻すことはなかった。

やはり遅かったのだ。

「アイーダ!」

アイーダを好きな訳じゃない。

けど、人が目の前で死ぬなんて、見たくない。

ましてや、殺されるなんて!

虚ろなアイーダの瞳が悲しくて、シオンはその場に泣き崩れた。



< 239 / 515 >

この作品をシェア

pagetop