シオンズアイズ
シリウスが治めるアーテス帝国へ連れて行かれてしまうのだろうか。

カイルはシオンの横顔を見つめた。

様々に多色化しながら輝く瞳がなんとも美しい。

このところのシオンの瞳は頻繁に七色に輝いていて、カイルはいつも夢中でシオンを見つめた。

「シオン」

柔らかく名を呼ばれ、シオンは一瞬息を止めた。

「なに?」

カイルの顔を見ることなく、シオンは短く返事をした。

そんなシオンの態度を寂しく思いながら、カイルはもう一度彼女の名を呼んだ。

「シオン、僕を見て」

そう願われて拒否など出来ない。
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