シオンズアイズ
シオンの瞳が七色に輝いた。

「お母さんの病気だって、妹さんの結婚だって。それに、」

シオンは兵士を元気付けようと、精一杯微笑んだ。

「あなた自身の事だって」

「……え?」

「好きな人を作らないなんて、そんな事言わないで。諦めるのはまだ早いわよ」

「……期待すると……叶わないと思い知った時……」

シオンは首を振りながら、兵士の言葉を遮った。

それから兵士の腕にゆっくりと触れる。

「私が、お母さんの病気を治してあげる。
誰かの病気を治した経験はないけど……多分、出来ると思うの」
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