ポーカーフェイス

真離「……。」
和樹の浮気の瞬間だった。真離は一瞬言葉に詰まるが、静かにドアを閉めてバッグの中からメモ用紙を取りだし一言書き添えてドアに貼った。

(昼過ぎに１度戻るから痕跡だけは消しておいてね。)

そう書き残した後、真離は静かにエレベーターのボタンを押した。

真離(…ふう。別に、いいけどね。)

真離が自宅から離れると同時に、玄関のチェーンの音で和樹は目を覚ました。

和樹(やばい…！)

そう思ってベッドから起き上がり玄関へ向かいそっと玄関の外を見ようと外をそっと覗き穴から覗く。

和樹(ん？なんだ？視界が白いぞ。)

外から紙が貼られていて見えなかった為、和樹がドアを開けると真離の書いたメモを見る。