夫婦ですが何か?Ⅱ
真っ裸で何を力説しているやら。
それでもどこか必死にその目を揺らす姿は愛らしいと感じて。
流れるままの必然。
そんな感じに自ら唇を重ねて数秒押し当てゆっくり離れた。
「・・・・ぞっこん・・なんですか?」
「・・・・っ・・・本当・・・俺の心を乱すのがお得意で・・」
「そりゃあ・・・あなたと言う人の妻であるにはこの位でなければ務まらず、何よりあなたは満足しないでしょう?」
可愛いくて、綺麗で、美人で、つつましやかな女の子らしい女の子。
そんな子は五万といて、当然彼を取り巻いていたのもそんな子達ばかり。
皆競って好かれるような愛らしい女の子をアピールしていたけれど、この男も充分にヒネた男だ。
見飽きたというようにそんな女には反応せず私みたいなヒネた女をワザワザ選ぶのだから。
そしてこうして要らぬ懸念で独占欲示す今。
でも・・・、
不意に眉を顰めてみる。
確かにもともと他者より独占欲の強い男ではあるが、ここまで口うるさく過剰に反応していたのは恭司が相手である場合や雛華さんに関わる時だけだったはず。
そう結論得れば自分の中に浮上した疑問の解消とばかり。
疑うように覗きこんでいた彼にニッと口の端を上げてみせると、不穏さ感じとったらしい彼のグリーンアイが見事揺れる。
それが決定打だと、瞬時にさっきまで自分が押し付けられていた壁に流れるように彼を追いやると威圧。
「っ・・・えと、・・・ど、どうしたのかな?ハニー?」
「・・・怪しい、」
トンッと片膝を壁につける。
逃がさない様に、彼の足の間に滑り込ませてのブロック。
そのブロックに視線下ろして動揺している彼の頭の横の壁に左手もつけて。
見事、世の中賑わせる【壁ドン】と【股ドン】の完成。
そして現場の強者を示す様に壁につけた足で悪戯に彼の足にすり寄せてみせ、ゆっくり視線上げた上目遣いで探る様に微笑んでみせた。
「わ、わぁ・・・朝から愛妻に【壁ドン】されてるぅ」
「【愛】妻が【恐】妻に代わる前に何か言いたいことはあるかしら?・・・ダーリン、」
「な、何か?・・・あっ、『エッチしよ?』・・とか?・・っ・・・ちょっ・・・腹筋なぞるのやめて・・・・」
追い詰めて、多分彼も思い当る節がある筈で動揺も見せているくせに逃げの微笑みと見当違いの返答。
それをやんわり非難するように指先でソフトに薄ら浮かぶ腹筋のラインを下からなぞって刺激。