夫婦ですが何か?Ⅱ



そのままゆっくり指先を上昇させて、顎のラインまで上り詰めるとトンっと唇に指先を置いた。



「ダーリン?・・・・私・・・隠し事にはそこまで寛大にはなれないわよ?」


「隠し事なんて・・・むしろ、なにも隠せないような無防備の裸よ今、」



確かに。


そう、現状その姿だけを語れば無防備すぎる裸体晒す彼。


隠し事なんてない!そんな言い分も見事頷いて言いくるめられそうな場面ではあるけれど、・・・・私に通用するとでも?


そんな意味含めで目を細め好意的でない笑みを浮かべると、スッと顔を寄せ彼の首筋に甘噛みをする。


瞬時に耳に入った彼の息を飲む音に笑ってしまいそうな程。



「っ・・・ちょーっと・・・千麻ちゃん?・・・朝には似つかわしくない欲が疼いちゃうんですが・・・」


「どうせ・・・昼夜問わず発情期でしょう?」


「そ、それはなんか語弊が・・・、俺変質者じゃないし・・・っ・・・千麻ちゃーん?」



面白い程心乱されていく彼の姿に肌に密している口の端をあげていく。


明らかなる嫌がらせ。


焦らして誘うように唇を這わして、首筋からゆっくり下降させたそれは胸を滑り降りて腹筋に差し掛かる。


唇で触れても引き締まったそこに若干の嫉妬。


私も何か運動でもしようかと余計な思考まで働かせながら、時々舌先でくすぐっての意地悪な愛撫。


でもそろそろだとキリをつけての甘噛みをそこに残して上目遣いに彼を見上げた。


ああ、ギリギリ。


どこかギリギリの理性と正直な欲の入れ替わりで揺れるグリーンアイの表情は扇情的だ。


少し・・・・惹かれ自らも疼くものはあるけれど・・・今はそれが目的じゃない。



「・・・・ダーリン・・・」



念押しのように名前を響かせて、愛撫に焦らされ怯んだ隙に秘め事の内容晒せと視線で強要。


まぁ、


そこで吐くような男でもないと知っているからこそ逆に惚れ込む部分でもある。



「・・・秘め事の・・・一つや二つは・・・相手を惹きつけておく為の香水の様な物でしょ?」



焦らされた時間に表情を崩そうと、どこか強気にニッと返された笑み。


屁理屈。


でも的を得てもいる回答でもあり、ダメな男の言い訳にも聞こえる。


彼の場合はどっち?


まぁ、どちらであっても・・・・、


現状の優位をそうそう譲る私じゃございませんが?



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