夫婦ですが何か?Ⅱ
言う気がない。
そんな意思示した形になった彼に賞賛と共に意地の悪い笑みで見上げてみせて。
すぐにさっきの続きのようにじゃれる様な甘噛みと焦らすような舌先での愛撫。
腹筋をゆっくり下降して際どさ明確な位置まで唇下せばさすがに動揺大に彼が反応。
「っ・・・ちょっ・・ははっ・・・真面目に・・、」
「・・・・」
「・・・っ・・千麻・・・・」
落とされた熱と色気孕んだ自分の名前。
その響きで確実なる彼の働いた欲を理解し口の端を上げる。
ほぼ同時に、猫をあやすように誘うように髪を指先に絡めながら私の頭を這う彼の指先。
チラリと確認し絡んだ緑の欲求にクスリと笑うと彼の足の付け根にしっかり色濃く紅く刻んで・・・。
離れた。
パッと距離を取って彼を見上げきょとんと見下ろす姿ににっこりと微笑んで現実の突きつけ。
「・・・・時間、」
「・・・はっ?」
「出勤時間・・・・間に合わなくなりますから」
「・・っ・・・・」
「【ぞっこん】な私と可愛い翠姫の為にお仕事・・・・しっかりきっちり頑張っていらっしゃいませ」
「っーーーー性悪・・・」
「そんな【性悪】でさえあなたにとっては私と言う存在に惹かれる【香水】の様な物なのでしょう?」
「揚げ足!?」
「あなたに好かれるためなら努力しましょうとも・・・、あなたが好む【香水】振りまいて、一瞬でも他所に目がいかないように・・・・・ね、」
言いながら目線を近づけ彼の体に寄りかかるように密着、覗き込むように口の端を上げると言葉を溜めこんだ隙に唇が掠めるほど寄って未接触でゆっくり離れた。
当然もどかしさで歪む彼の表情の愉快な事。
「っ・・・Sっ・・・」
「秘め事作る夫よりは可愛らしいSっ気でしょうに、」
何を言っているんだか。
そんな感じに、もう終わりだとくるりと向きを変えると平常のタイムライン崩れた現状に溜め息をつきながらキッチンに足を向ける。
勿論、今にも追ってきそうな彼に釘打ちも忘れない。
「あっ、ちなみに秘め事の魅力に惹かれるのは駆け引き効く恋人時が有効で、夫婦間のそれは揉め事のタネでしかないと辞書に書き加えた方が身の為かと?」
「っとに・・・捻てて可愛くない・・・・」
「ありがとうございます。・・・・私はそんな風に負け惜しみ呟いても私にべったりなあなたに【ぞっこん】ですが?」
「っ・・・・千麻ちゃんの馬鹿ぁ!!」
悔しいやら嬉しいや。
そんな表情で紅潮した顔を隠しながら寝室に入り込んでしまった彼に思わず噴き出してクスクスと笑う。
今頃高まった欲求不満に悶絶しながら着替えている筈。