夫婦ですが何か?Ⅱ
しっかりとガードロックを施して。
家の鍵があれどそれ以上の侵入叶わない彼を放置して、リビングに入るとしっかり扉を閉めて出来る限り彼の声を遮った。
ついでに騒音減少とばかりに和やかな音楽を流して今起きた事を無理矢理なかったように空気を作り上げた。
当然、なかなかそういう空気になり切れない同室に存在する人々。
さすがの母もどう反応していいのか無理矢理な微笑みで黙っているし、父は・・・・こんな時でも何を考えているのか分からない無表情だ。
唯一彼の身内である義父は・・・・今、リビングを出ていった。
彼と何かを話してくるのだろうか?と一瞬は思えど、その詳細は知りたくもない。
誤解だろうが、そうじゃなかろうが・・・、
許せないのは・・・・、
何故・・・昨日の今日でこんな事をしでかしてくれたのか?!という事。
揉めて収めて、どこかお互いに信頼寄せたのが昨夜の時間。
本来その余韻強烈な今日こそ朝から一緒にいるべきであった筈なのに・・・。
誤解?
それを鵜呑みにしたとしても、それでも許せないのはいちいち小細工的な嘘を挟んで彼女と逢瀬した事。
何が【仕事】?
何が【会社】?
何が・・・・・『寂しかったら電話してね』だ、あんの馬鹿男。
電話に出れない程?
気がつかない程?
私以外の女と【何か】で楽しんでいたんでしょうが!?
「何が・・・・」
『大好き・・・』なのよ・・・。
【大好き】な私に?少し色々・・・・間違ってないかしら?
喧嘩して、仲直りして・・・・また喧嘩?
これが夫婦?
とにかく・・・・今程腹立だしく惨め思いをしたことが無いわダーリン!!
そんな憤り継続で、気まずい思いで部屋にいる両親にコーヒーを出した。
余ったカップ。
もう一人の気まずい存在はまだ未帰還だ。
気まずい父と子は何を語っているのやら。