夫婦ですが何か?Ⅱ
でもだったら・・・、逆療法の方が効果的ですか?
「・・っ・・・甘えて・・・弱音を吐くなら・・・」
『千麻ちゃん?』
「・・・っ・・・恐い・・・傍に・・いてほしい」
『っ・・・だから帰ーー』
「だから・・・あなたが戻ったら・・・・気丈な自分が作れない・・・、あなたも・・・こんな私を目の前にポーカーフェイスなんて作れない人でしょう?」
『千麻ちゃんっ・・・』
「ダメッ・・・・久しぶりに会った両親に・・・不安の種だけ持たせて帰らせたくないんです」
ただ純粋に、久々の逢瀬を楽しみにきた両親に何の不安も与えないまま帰ってほしい。
ただでさえ、昼間の揉め事で僅かにも取り乱し不安に感じた筈だから。
これ以上はいらない。
昼間の事以上にきっと不安に思う。
だから・・・、
「・・・っ・・明日・・・までは、」
『・・・』
「両親を見送ったら・・・・、色々・・・話したいです」
『・・・・うん、』
「もう、・・・もう、駆け引きとか・・・秘密は嫌・・・どんな理由があっても・・・もう・・・全部・・教えて・・・」
『・・・・・っ・・うん、うん・・・・ごめん。・・・ごめんね千麻ちゃん。明日・・・話そう・・・。
でも・・・今日は大丈夫?』
その問いかけに思わず頷いて、見える筈がないと失笑すると声を響かせた。
「・・・・はい、・・・今日は・・親孝行しますから」
『・・・・どうしても・・・寂しくなったら電話くらいして、』
「・・フッ・・・」
『・・・何?』
「いえ・・・朝も・・そんな言葉を見たな。・・と。そして・・・かけて響くはコール音のみだったかと・・・」
『・・・あ、あ~・・・うん・・・はい・・・ちょっと・・色々と・・・』
「明日・・・話してくださるのでしょう?」
『話す・・・・、もう、千麻ちゃん不安にさすの嫌だから、』
少し・・・お互いの余裕を垣間見た気がする。
会話して、蟠り解くための階段を一段登ったような。
そうしてお互いの距離が微々たる物で近づけば安堵した心に余裕が出て、まだまだ不安ばかりでもいつもの様な嫌味ありの会話に力が抜ける。
やはり・・・あなたは凄いですね。
あんなに不安に満ちていた私の感情を見事宥めて緩めていくんですから。