夫婦ですが何か?Ⅱ
相変わらずの高身長を見上げる。
凡そ180センチ近くある彼と160に満たない私。
距離縮め真正面に面する程自分の首が疲れる形になる。
首が疲れない角度で捉える鎖骨がいつも綺麗だと感じ、でもそれよりも好きなのは・・・。
「ちょっと・・・後ろ向いてもらえます?」
「何?恐いんだけど・・・・」
「痛い事しませんから」
「ねぇ、その発言さぁ・・・・痛い事はしないけど何かはしようとしてるよね?」
「早くしないと痛くしますよ」
「Sだなぁ・・・」
複雑に笑いながら『はいはい』と降参示して私に背中を向けた彼。
それに満足して確かめるように見つめ、程よく彼の緊張も高まったであろう瞬間にそっと自分のバランスを保つように彼の腰に指先添えて。
足りない身長をつま先立ちで補うと躊躇う事なく肩甲骨の位置に唇を這わす。
直後、、
「っ・・ちょっーーー!!」
「痛くしてないでしょう?」
「や、やめっ・・・くすぐったいっーーー!!千麻ちゃっ・・噛まないでっ!!」
「嫌です、」
唇で慣らすように触れた後に躊躇いなく自分の歯を立てて甘噛みすれば、堪え切れずに動揺見せる彼に口の端を上げる。
そのまま更に腰にあった指先を腹筋の方まで滑らせ巻きつけると自分の体が背中に密着する。
逃がさない。の意思表示的に彼の体の拘束。
そして最大限に【意地悪】の発揮とばかりに彼の背中に甘噛み繰り返し。
堪え切れずに彼がバランスを崩すのはなんとなく想定内。
何をしているんだか自分の気まぐれで始まったじゃれ合いでクローゼットの床に2人で倒れ込んで、転ぶ際に私を庇うように倒れ仰向けの彼の上に自分が乗って。
視線が絡むと2人して失笑。
「たまーに・・・千麻ちゃんってこういう可愛い事してくるよね?」
「あなたの顔というよりは体に惹かれるというか・・・」
「ねぇ、なんかその言われ方複雑・・・、」
「だって、どんなに一般的に美形と言われる顔であろうと・・・・、正直、大道寺の顔って私の好みではないのですよ」
「・・・・・複雑ぅ・・・・」
「別に不細工とは言ってませんが?精巧に出来た造りだと・・・」
「でも千麻ちゃん好みじゃないんでしょう!?」
「そこ重要ですか?」
「重要でしょ!?だって現在進行で俺夫で千麻ちゃん妻だからね!?」
衝撃だ!と言うように焦りを見せる彼の言葉通り複雑な心中現す表情。