夫婦ですが何か?Ⅱ
「・・・・えっと・・・正解がよく分からないけど、・・動かなくていいの?」
「・・・・いいです」
「うん?・・・そっか、なら・・・いいけど」
困惑気味の彼の声を耳に近い位置で聞き入れて、しっかり繋がっている感覚にだけ浸って安堵して息を吐く。
「ちょっと気になったんです・・・・」
「ん?・・・何?」
「・・・・・今現在巧みなあなたの初々しい初体験はいつだったのかと」
「・・・・・・」
「別に責めてませんよ?」
「知ってる・・・ただこの状況で質問する内容かなぁ?って・・・」
「答えにくい質問でしたか?」
「いや、逆に・・・・こんな時に他の人との話なんて聞きたい?」
「・・・・別に現状その人とあなたを共有しているわけではないので、」
現在進行で浮気されているのではないのなら不快な感情もない。と淡々と切り返せば、どうやら逆に割り切れないらしい彼の複雑な笑み。
それでも頭を一掻きして見せるとその時間を回想するように視線を泳がせポツリと。
「・・・・中1・・・・」
「・・・・・早いですね」
「でも後半だったと思うけど・・・」
「中学生の分際で彼女いたとかムカつきますね」
「ええっ!?結局機嫌損ねてる!?聞きたいって言ったの千麻ちゃんじゃん!?」
「別に客観的に中学生カップルを指摘しただけでしょう。あなたの恋人関係に物申したわけじゃあーー」
「うん・・いやぁ・・・」
「・・・・・・・・・何か私に申告しにくい事でも?」
どうも挙動不審にも苦笑いで視線の定まらない彼。
私に何かを否定するように言葉を漏らしたくせに一向に続かないそれ。
だからこそしっかりと自分に視線を戻すように彼の両頬押さえて意識を誘導すれば、ようやく気まずそうに絡んだグリーンアイが困ったように微笑み降参を示す。
「その・・・」
「何ですか?」
「ちょっと・・・千麻ちゃんの言葉に否定を返せば・・・」
「はい、」
「・・・・・・恋人関係では・・・なかったかなぁって・・・・」
「・・・・・」
「でも、親しいは親しい関係って言うか・・・」
「・・・・・訂正します。中学生カップルは可愛いです。爛れたセフレ関係築いている中学生男子よりずっと・・・」
「違っ・・・そうじゃないんだよぉぉ!!」
「中1でセフレ・・・初体験からセフレ・・・腐ってますね・・・」
退けとばかりに彼の胸を押し返せば、必死にその手を掴んでベッドに縫い付けてくる彼の必死な姿。
いや、まさか・・・初体験からそんな大人の駆け引きしてるとは思わなかったわよ?ダーリン・・・・。