夫婦ですが何か?Ⅱ
「やはり・・・自分の体の話題はあなたであっても羞恥の対象ですか?」
「普通は・・・そうでしょう?」
「【普通は】とか言いきりますか?散々人の胸のサイズを話題にセクハラ三昧だったあなたが・・・」
「ご、ごめんなさい。でもほら・・・それは貶したんじゃなく魅力的だって・・・・」
「・・・・・・・・うん、・・・とても魅力的な大きーーー」
「卑猥!!うん、もうさっ、やめよう!!この話題!!」
限界。
完全に耳まで熱を通したらしい彼が、再びしっかり視線を落とした私の目をその手で覆って。
反対の手ではしっかり布団を腹部まで引き上げカバー。
思わず噴き出しながら彼の手を顔から外せば、絡んだのは羞恥と不満のグリーンアイ。
可愛い・・・。
「本っ当・・・・、その表情に快感です」
「S・・・」
「自覚してますから、非難するように言われたところで痛くも痒くもございません」
「・・・・千麻ちゃんって・・・こういった時間に羞恥心感じた事ある?」
「結構失礼な確認ですね。ありますよ、人並みに感情備わってますから」
「俺にはあまりその貴重な部分見せてくれてないような・・・・」
「見たいんですか?」
「是非、」
軽く期待に満ちた彼の視線を感じながら、一応自分が羞恥に感じそうな内容を頭に描いて数秒。
それでも得た答えに自分でも眉根を寄せて、最終確認で再度それらを思い浮かべても結果は変わらず。
「・・・・・・・すみません、探してみたんですが在庫切れです」
「裸エプロンでも?」
「正直、羞恥を感じるような事はだいたい経験済みで・・・、コスプレ多種から特別目前ストリップまで」
「ねぇ、一体どんな経験を経てから俺と結婚したの?ヤキモチも吹っ飛ぶほどの奥様の秘め事を真顔で暴露された気分なんだけど」
呆れ半分。
いつもなら目くじら立てても不思議じゃない発言もその濃密さに逆に一瞬で燃え尽きたらしい。
そして残ったのは純粋なる疑問だったらしく、呆れを見せる眼差しで問われ適切な回答を模索する。
「・・・・まず・・・初体験が知っての通りあの男ですよ」
「ああ、うん、Sっ気大な彼ね・・・」
「勿論、相手が初めてだろうが生易しい男でもないので、」
「・・・・・なんか聞くの恐い・・・」
「乗られるのではなく・・・乗せられました」
「・・・・・・一応さ、人並みに初めての痛感ってーー」
「死ぬほど痛かったですが?」
何なんだ?その哀れむような表情と労わるように私の頭を撫でる手は。
特別感傷的にもならない初体験の記憶を懐かしむでもなく淡々と口にすれば、元彼の話題という概念すら飛んでしまうほどの衝撃だったらしい彼の哀れみ。